ワードプレスのテンプレートの「賢威」や「沈黙のWeb」シリーズを手掛けるウェブライダーさんより新しいツールが販売されました。
その名は文賢。
文賢(ブンケン)は、文章の校閲・推敲支援ツールです。
文賢は「文献」をもじってつけた名前だと思いますが、なかなか良い名前ですね。
私は文賢のセールスレターを読んで、「コレ欲しい!」と思って即購入しました。
それから約1ヶ月ほど使い倒してみましたので、文賢で出来ることや使用感などを詳しくレビューしたいと思います。
文賢って何?
文賢とは、文章を校閲・推敲を支援するツールです。
自分が書いた文章を文賢に読み込ませるだけで、誤字脱字だけでなく様々なアドバイスをもらうことが出来るのです!
文賢はパソコンにインストールして使用するソフトではなく、Web上で稼働するクラウドツールになります。そのため、ネット環境が必須になります。
文賢を購入しますと、パスワードが発行されますので、それを文賢のサイトで入力してログインします。

ログインしますと、下のような画面になります。

入力箇所は左の白い空欄です。
非常にシンプルな画面構成なので、迷うことは無いでしょう。
ではこれから、具体的に文賢で出来ることをご紹介していきたいと思います。
校閲支援
ログインしてすぐに文章を打ち込むと、校閲支援が働きます。
校閲支援では他にも日本人が間違いやすい「誤った言葉、敬語、商標と固有名詞、差別語や不快語、誤用しやすい言葉、ら抜き言葉、重複表現」等をチェックしてくれます。
とりあえず、試しにこの記事の文章の一部を入力してみました。

文章を入力すると、リアルタイムで校閲支援してくれます。
問題点があれば、赤いアンダーバーで指摘してくれます。
上の画像で指摘されたのは「Web上で稼働するクラウドツールになります。」のところで、このようなアドバイスをもらいました。

なるほど!という感じですね。
また、上の方に表示される「漢字の使用率」の表示も地味に便利です。
漢字の使用率が高いと硬い文章で読みにくくなるし、逆に低いと幼い文章に見えてきます。この辺のバランスを考えて記事を書けるのもありがたいです。
たとえ表現が秀逸!
文賢には、「たとえ表現」の項目があります。
コレが個人的にはかなりお気に入り!

たとえ表現では様々な状況や感情について「たとえ表現」が用意されています。
その中でも面白いのが文献オリジナルのたとえ表現。
マンガとかをネタにした表現が多く、読んでいるだけでも面白いです。
ここでそのすべてを紹介することはできませんが、一つだけ引用します。
ナッパとの戦いで、悟飯とクリリンふたりだけ残った絶望的な状況に悟空が現れたときのようなうれしさ
もう絶体絶命でどうしようもない。
そんな時に奇跡が起きたような状況で使える例えではないでしょうか。
オリジナルたとえ表現では、このように読み手がニヤッとするような表現が2000個以上ありますので、文章にオリジナリティを加えたい場合や、文章をフレンドリーな感じにするときにかなり便利になると思います。
しかも、今後もあらたなたとえ表現が追加されるそうなので個人的にも楽しみです。
推敲支援も地味に便利
文献の中で校閲支援と双璧をなすのが推敲支援。
推敲支援では「文章を読みやすくするため」に様々なアドバイスをくれます。
例えば、この記事の少し上で書いたこの文章を推敲支援にかけてみるとこうなります。


ひらがなで書いた方がいい部分をアドバイスしてもらいました。
パソコンで文章を書くと、勝手に変換してくれるので知らず知らずのうちに漢字が多くなってしまいがちです(個人的に)
それを客観的に指摘してもらえるとありがたいです。
文賢を使うメリット
以上、文賢で出来る主なことをご紹介しました。
高機能ながらもシンプルで使いやすいので、最初からその機能をフルに使えるのが良いですね。
私も記事を書く際は必ず文賢に通してアドバイスをもらっています。
文賢を使うメリットとしては、やはり「読みやすい、わかりやすい文章が書けるようになる」だと思います。
私の書く文章はどうしても文章が堅くなってしまいがちです。
でも、文賢を使うことで、わかりやすい文章や読みやすい文章がどんなものなのかが具体的にわかるようにようになりました。また、アドバイスのチェックを見ることで「どんな書き方をすればいいのか?」を毎回意識するようになりました。
このように、書き手の意識づけまでやってくれるので、文賢は単なる校閲・推敲支援にとどまらず、書き手のスキルも向上してくれるツールだと思います。
特に沈黙のWebライティングを読んで感銘を受けた人なら納得できるツールでしょう。
私のように自己流でアフィリエイトをやっている人間からすると、心強いツールになっています。
文賢のデメリットは?
個人的には凄くお気に入りの文賢なのですが、残念ながらデメリットもあります。
2点まとめました。
1.インストール型ではないのでネット環境が必須
文賢はクラウド型のツールなので、ネット環境必須です。
常時ネットに接続した状態で文章を書く人には問題ないかもしれませんが、外出先のオフラインなところで文章を書く場合は、その場でツールを使うことはできません。
買い切りではなく月課金式
一番の難点がコレだと思います。
文賢は買い取り型ではなくて、月課金型です。
具体的に言うと、初期費用が5400円、月額費用が1980円となっています。
(2018年4月1日より初期費用は10,800円に値上げされます。)
つまり、最初の1ヶ月目は7,380円必要になり、それ以降は毎月1,980円必要になるのです。
個人的には買い取り型にしてほしかったんですが、今後もツールのアップデートを続けていくそうなので、「それなら仕方がないかなぁ・・・・」と思っています。
毎月2,000円をどう思うかは利用者次第ですが、アフィリエイトでも何でも文章を書く仕事をするのであれば、決して高いものでもないかな?
また、一人で使う分には問題ありませんが、複数人で利用する場合はその人数分だけライセンス量を支払う必要があります。
良い文章を書きたい!と思っているならオススメします。
以上、ウェブライダーさんの新作「文賢」のレビューでした。
月額費用がかかってしまうのが痛いですが、「売りっぱなし」ではなく常にアップデートされていく事を考えれば、それもアリなのかもしれません。
私はまだまだ使っていきたいと思っています。